_

ブログ

2017年01月17日 Tue

_

今日を忘れないー阪神大震災から22年

1995年1月17日の未明に巨大地震が阪神淡路を襲いました。

それまでに体験したことのない地震の大きさに、当時40歳のわたくしは大きな衝撃を受けました。

高速道路が倒れたり、木造建築ばかりか大きなビルが倒壊し、密集地が火災に見舞われました。

まるで地獄を見るような、ニュース映像は今も鮮明に蘇ってきます。

6434人の人命が失われ、うち8割の5000人近くが建物や家具の下敷きになり亡くなわれました。

わたしの設計人生は、22年前の今日から始まったと言っても過言ではありません。

昔から地震に強いと聞かされてきた日本家屋の耐震性が疑問視され、わたし自身の作っている建築に再度向き合うようになった日です。

しばらくしてから現地を訪れ、被害の概要を見て回り、心に決めたことが有ります。

それは、大きな地震に見舞われたとしても、「生存空間を確保する」建物をつくることです。

行き着いたのは「貫」の入った民家のつくりかたでした。

倒壊家屋の中で「貫」が効いて粘り強く残った民家を見たときの感動が、そのままわたしの設計方針となりました。

古来から先人たちの実践してきた、柱に「めり込み」大きな変形をしても、倒壊を回避する「貫の効果」を実感したからです。

その後の国の実大実験、2007年から2011年のEディフェンスでも「貫の粘り強さ」は実証されました。

2016年4月に起きた熊本の地震のように、繰り返し揺らされる地震も「貫の復元力特性」は効果的です。

わたしが「貫はやめてはいけない」をモットーに、民家に学びながら現代住宅を作り続けているゆえんです。

古民家をノスタルジーとして語るばかりでなく、災害に対する知恵と工夫の答えを内包している建物として考えてゆきたいと思います。

伝統的な日本の家は、本来の安心安全で豊かな暮らしにあった建築であると考えています。

阪神大震災で倒壊しない納屋

阪神大震災で倒壊しかった貫で粘る納屋 生存空間が確保されている

 

伝統木造 実大実験 2007年筑波

伝統木造 実大実験 2007年筑波 初期剛性24トンに耐える

18㎝まで傾社しても10トンの余力あり これ以上倒壊しない

18㎝まで傾斜しても10トンの余力あり これ以上倒壊しない 変形能力が高く復元力特性が大きい

 

 

ブログ

プロジェクト

選択して下さい

月刊アーカイブ

  1. 2017年6月
  2. 2017年5月
  3. 2017年4月
  4. 2017年3月
  5. 2017年2月
  6. 2017年1月
  7. 2016年12月
  8. 2016年11月
  9. 2016年10月
  10. 2016年9月
  11. 2016年8月
  12. 2016年7月
  13. 2016年6月
  14. 2016年5月
  15. 2016年4月
  16. 2016年3月
  17. 2016年2月
  18. 2016年1月
  19. 2015年12月
  20. 2015年11月
  21. 2015年10月
  22. 2015年9月
  23. 2015年8月
  24. 2015年7月
  25. 2015年6月
  26. 2015年5月
  27. 2015年4月
  28. 2015年3月
  29. 2015年2月
  30. 2015年1月
  31. 2014年12月
  32. 2014年11月
  33. 2014年10月
  34. 2014年9月
  35. 2014年8月
  36. 2014年7月
  37. 2014年6月
  38. 2014年5月
  39. 2014年4月
  40. 2014年3月
  41. 2014年2月
  42. 2014年1月
  43. 2013年12月
  44. 2013年11月
  45. 2013年10月
  46. 2013年9月
  47. 2013年8月
  48. 2013年7月
  49. 2013年6月
  50. 2013年5月
  51. 2013年3月
  52. 2013年2月
  53. 2013年1月
  54. 2012年12月
  55. 2012年11月
  56. 2012年10月
  57. 2012年9月
  58. 2012年8月
  59. 2012年7月
  60. 2012年6月
  61. 2012年5月
  62. 2012年4月
  63. 2012年2月
  64. 2011年12月
  65. 2011年11月
  66. 2011年10月
  67. 2011年9月
  68. 2011年8月
  69. 2011年7月
  70. 2011年6月
  71. 2011年5月
  72. 2011年4月
  73. 2011年3月
  74. 2011年2月
  75. 2011年1月
  76. 2010年12月
  77. 2010年11月
  78. 2010年10月
  79. 2010年9月
  80. 2010年8月
  81. 2010年7月
  82. 2010年6月
  83. 2010年5月
  84. 2010年4月
  85. 2010年3月
  86. 2010年2月
  87. 2010年1月
  88. 2009年12月
  89. 2009年11月
  90. 2009年10月
  91. 2009年9月
  92. 2009年8月
  93. 2009年7月
  94. 2009年6月
  95. 2009年5月
  96. 2009年4月
  97. 2009年3月
  98. 2009年2月
  99. 2009年1月
  100. 2008年12月
  101. 2008年11月
  102. 2008年10月
  103. 2008年9月
  104. 2008年8月
  105. 2008年7月
  106. 2008年6月
  107. 2008年5月
  108. 2008年4月
  109. 2008年3月
  110. 2008年2月
  111. 2008年1月
  112. 2007年12月
  113. 2007年11月
  114. 2007年10月
  115. 2007年9月
  116. 2007年8月
  117. 2007年7月
  118. 2007年6月
  119. 2007年5月
  120. 2007年4月
  121. 2007年3月
  122. 2007年2月
  123. 2007年1月
  124. 2006年12月
  125. 2006年11月
  126. 2006年10月
  127. 2006年9月
  128. 2006年8月
  129. 2006年7月
  130. 2006年6月
  131. 2006年5月
  132. 2006年4月
  133. 2006年3月
  134. 2006年2月
  135. 2006年1月
  136. 2005年12月
  137. 2005年8月
  138. 2005年6月
  139. 2005年5月
  140. 2005年4月
  141. 2004年12月
  142. 2001年12月

このページの先頭へ