古民家再生には、お打合せから竣工・お引き渡しまで時間をいただきます。住まい手も一緒になって古民家を再生していく、という考えにご理解をいただければ幸いです。 わたしたち設計士は、つくり手、住まい手をつなぐ立場として何度も現場に通い、心地よい古民家の暮らしが末永く続くよう、責任を持って取り組みます。
メール、FAXでお問い合わせいただいた場合は、こちらからお電話にて内容確認のご連絡をいたします。
お打ち合わせでは、設計要望シートをもとに、お客様のご要望やライフスタイル、ご予算、建築予定地、古民家再生に対する疑問などについてくわしくおうかがいします。気になることがありましたら丁寧にご説明いたしますので、遠慮なくご質問ください。お打ち合わせ後には、法規的情報の収集も行います。
費用(税抜き):簡易診断(目視)5万円+役所調査報告書作成3万円+アイデアスケッチ30万円+交通費
候補となる古民家がある場合は、現地で簡易診断を目視で行います。松井郁夫自らがチェックし、その場で再生可能な建物かどうか、家の架構(骨組み)から住まい手のご要望に合った住まいをつくれるかどうかをしっかり判断します。おおむね半日で終わります。
お打ち合わせの内容をもとに、アイデアスケッチとして間取り図と立案図をご提案します。ご提案にご納得いただけましたら、正式な設計契約を結びます。
古民家をご一緒にお探しすることも可能です。お気軽にご相談ください。
※費用について、設計契約が成立した場合は、設計料に含まれます。不成立の場合、著作権は設計者に帰属しますのでご了承ください。
実測調査費用(税抜き):30万円(約60坪)
実測・計測を含めた、さらに詳細な調査を行います。簡易診断の後に実施することも可能です。
古民家の床下や天井裏にもぐり、構造を把握し、温度や湿度などを観測して集めたデータをもとに、エネルギーコスト削減を見込める省エネルギーのご提案など、プランニングに活かします。おおよそ1〜2日かかります。
費用は30万円(約60坪)ですが、面積よって加算されます。増加分1坪当たり2万円になります。
基本設計では、パースあるいは模型を作製してプレゼンテーションを行います(必要に応じて概算見積もりを提出)。それをもとにお打ち合わせと修正を重ね、完成図面をつくっていきます。
実施設計では実際に施工するためのくわしい配置図、矩計図、建具表、仕上げ表などを作成します。
また、実際に職人が施工するために必要なくわしい意匠図を作成いたします。これによって仕上がりの精度が左右されるため、3ヶ月近くかけて丹念につくっていきます。
延床面積、間取り、外観などが決まるタイミングで、工事見積を提出します。
ご予算とご要望のバランスを取りながら工事見積もりの金額を調整し、ご理解をいただけたら、住まい手と施工業者との間で工事契約を結びます。(施工業者についてのご相談も承ります)
設計費用の支払い:工事費の30%
現地調査を行った古民家の架構を外して解体し、柱や梁を運び出します。運び出した木材は丁寧にメンテナンスすることで美しさを取り戻し、再び長きにわたって使えるようになります。
解体した柱や梁は、施工業者によって住まい手の建築予定地に運ばれます。必要に応じて古材の修理や繕いも行います。
設計費用の支払い:工事費の30%
基礎工事と同時進行で構造材の継手・仕口の加工を行います。木組みの構造材を組み上げたところで架構(骨組み)が完成。続いて床や天井などをつくり、外装・内装を仕上げて建具を入れたらまもなく竣工です。
人が設計図面を読みながら墨付け(木材の加工部分に印を付ける作業)を行い、その印に合わせて木組みとなる部分の継手・仕口を丁寧に刻んでいきます。
設計費用の支払い:工事費の20%
架構をつくる工程です。設計士は現場の監督者として工事状況をくまなくチェックし、図面通りにできているかを監理します。
収納、ドア、棚、窓の取り付けなどの内装を工事します。設置する高さの指示など、設計に合わせた細かい調整が仕上がりのよさを決めます。
完成に向けてのラストスパート。壁や屋根、建具などをきれいに仕上げていきます
費用:工事費の20%(残金精算)
竣工したら、住まい手に細かくチェックしていただきます。古民家再生による新居の建築工事が完了。最終確認を行い、問題がなければお引き渡しとなります。
一年点検を行います。引き渡し時には「メンテナンスガイド」という建物の取扱説明書をお渡ししています。 自然素材でつくっておりますので、素材との上手な付き合い方を記しています。(内容例:部位別「こんなときは?」「注意事項」「お手入れ方法」など)