古民家Q&A

古民家Q&A

よく寄せられるお問い合わせをまとめました。掲載のない内容に関するご質問などにつきましてはどうぞお気軽にお問い合わせください。

Q1.古民家とは具体的にどんな民家のことですか?

一般的に、伝統構法によって江戸時代から明治・大正を経て、第二次世界大戦前までにつくられた木の家のことを「古民家」と呼びたいと思います。

学術的には、明治24年に起きた濃尾地震の折に外国人建築家たちによって洋式の耐震部材が挿入される前の日本の民の家を言います。

古民家には時代や地域、使用目的(農家、町家など)によってさまざまな建築様式があり、岐阜県白川郷の合掌(がっしょう)造りや岩手県などで見られる曲屋(まがりや)など全国に古民家は残っています。

 

Q2.伝統構法とは何ですか?

古来より日本で培われてきた、木組の技術です。木と木を組むことによって、しなやかで粘り強い接合部を持つ架構技術を言います。貫、土壁などが用いられ、素材の柔軟性を活かした復元力を持った構造です。組んでは外す移築・再生の仕組みも持っていますので、長寿命です。

一方、柱や梁を金属ボルトで固定したり、壁に「筋交い」を入れたりと、西洋化された現代の工法を「在来工法」といいます。戦後に簡便化された大工技術で現在ではプレカットでつくることが出来ます。金物に依存し、木組のしなやかさがないので、強いのですが脆い欠点があります。

Q3.木組みの特長を教えてください。

「木組み」とは、「継手」や「仕口」と呼ばれる接合によって木と木を組み合わせる技術のこと。がっしりとした木と木を組み上げることで地震や自然災害にしなやかでねばり強い家になるだけでなく、金物で接合部を固定しないため、木の特性である、「めり込み」の強さと「ねばり」強さを活かして、変形しても元に戻る「復元力」のある建物をつくることができます。何度でも組んだり外したりできるので、別の土地にそのまま「移築・再生」することも可能です。

Q4.なぜ100年以上前から使われている木材を使うのでしょうか?

200年生きた樹木は、200年間の強度があるといいます。樹木の寿命は建物の寿命なのです。古民家の柱や梁に使われているのは、まさにそうした木材です。良質な木材は、乾燥や加工にじっくり時間をかけることで寿命の長い木材となります。

傷んだ部分があっても、メンテナンスすることで長く使えます。しかも、古民家で使われている木はよく乾燥しており、ホルムアルデヒドなどの人体に害をおよぼす化学物質を出すこともありません。古いから不安なのではなく、むしろ古いから安心できるのです。

Q5.古民家再生に興味があるのですが、まずどうしたらいいですか?

まずは当事務所にお気軽にご相談ください。お目当ての古民家がいくつかある場合は、これまで数多くの古民家調査・耐震エコ改修・再生に関わった設計士・松井郁夫が現地調査にご同行し、再生可能かどうかをしっかり判断します(※1)。

ご要望があればさらに実測調査を行い、詳細な報告書をお出しすることも可能です(※2)。断熱エコ改修のご提案などもできるのでおすすめです。 詳しくは古民家再生の流れをご覧ください。

※1…調査費用5万円、簡易報告書作成3万円(税抜)と交通費をいただきます
※2…本格的な実測調査は 30万円~(税抜)になります

Q6.対応エリアを教えてください。

松井郁夫建築設計事務所では、東京をはじめ全国の古民家を対象に調査・修復・再生を行って実績を重ねております。ご要望を踏まえた古民家のご紹介も可能ですので、ご相談ください。

Q7.設計監理料金は一律ですか?

設計監理料は工事金額にスライドしますので一律ではありません。目安は工事費に応じて12%から15%です。たとえば工事費が2,000万円の場合は15%になります。3,000万円では14%に、4,000万円では13%と工事費に応じてスライドします。ただし、物件の内容によっては+1%となることがあります。

Q8.設計契約の前に図面をいただくことは可能ですか?

実施の図面は設計契約後の作業となりますが、敷地を見せていただければ「アイディアスケッチ」を一案ご提出することは可能です。その場合は2~3週間ほどお時間をいただき、アイディアスケッチとパースを作成してプレゼンテーションいたします。その後、設計契約に至った場合は費用の発生はありませんが、契約に至らなかった場合のみプレゼンテーション費用(30万円/税抜)がかかります。

Q9.自然素材として人気の漆喰について、メリットを教えてください。

漆喰は石灰を主成分とした自然素材(天然素材)で、土壁の上に塗ることで高い調温湿効果と吸放湿効果が得られるのが特長です。蓄熱蓄冷性能もあり室内の空気を清浄に保つ効果もあります。また、白い壁は光を拡散し室内を明るくします。

Q10.「パッシブデザイン」とはどんなデザインを指すのですか?

建物の周りにある自然が持つエネルギー(太陽光、太陽熱、風、水)を活用し、できるだけ電気や灯油などを用いる設備にたよらず、省エネで快適な暮らしを実現するための設計やその工夫です。

具体的には、越し屋根には排気と排熱効果があります。さらに無垢木や土壁による、湿度の高いときには湿気を吸収し、低くなれば放出するという調温調湿作用があります。

伝統構法による開放的な間取りは、蓄熱、温度差換気による風の通り道をつくりだすことがあり、夏涼をしく過ごすことが出来ます。漏気を防止し、断熱性能を上げれば、冬温かい住まいが出来ます。

Q11.古民家を再生した家の、デザイン性はどうなのでしょうか?

古民家を再生したからデザインに難がある、ということは決してありません。

むしろ現代のライフスタイルに適したスタイリッシュな家につくり変えることができます。古民家再生では、今では採れなくなった良質な木材を活かし、現代生活に合うように再生することです。自然素材に囲まれた豊かな生活を送ることが出来ます。

古民家のスタイルは、洋風、和風、モダン、レトロなど、コンセプトによっていろいろなデザインでつくることができます。 詳しくは、作品「古民家再生」をご覧ください。「懐かしい未来」の生活が待っています。

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