木組みの家

家づくりのこだわり

松井郁夫の8つの設計コンセプト

  1. 1.美は自然の中に、住まいの美は立ち振る舞いの中に

    住まいは、気候風土や暮らしを包み込む心地よく美しい場であってほしいと思っています。美しさは住まいの中にあると考えています。

    「美は、全てを統合する」と言われます。美しいことは、色や形のことはもちろん、機能的にも性能的にも満たされた状態を言うと考えます。

    では「美」とは何でしょう。

    それは自然の中にあると考えます。草木の美しさや海山の美しさはもちろんですが、自然素材を用いて人間が創り出してきた建物や街並みにも美しさは宿ります。

    そして、住まいの美しさは、住む人の立ち振舞に現れると考えます。

    わが師・小池岩太郎(東京芸術大学名誉教授・GKデザイン創始者)は、デザインすることは「立ち振舞を美しくする」ことだと言いました。

    ここちよさや豊かさは「立ち振舞を美しくする」無駄のない、動きやすい空間から生まれるのではないでしょうか?

  2. 2.伝統と最新設備の融合でこれからの本物をつくる

    本物は、本来のものと考えれば、伝統的な素材と技術を使ってつくりあげる住まいはまさに本物です。本物は人の心を豊かな気持ちにさせてくれます。

    さらに利便性を求めれば、伝統に最新の設備を融合させることです。伝統技術は日々更新しながら、伝統をつくってゆくのです。伝統も進化をするものと考えます。

  3. 3.住まいは経年美化

    本物は、本来のものと考えれば、伝統的な素材と技術を使ってつくりあげる住まいはまさに本物です。本物は人の心を豊かな気持ちにさせてくれます。

    さらに利便性を求めれば、伝統に最新の設備を融合させることです。伝統技術は日々更新しながら、伝統をつくってゆくのです。伝統も進化をするものと考えます。

  4. 4.風景や街並みに佇まう家

    私は歴史的な城下町に生まれて、古い町家に育ち、美しい街並みを原風景に育ちました。そのせいからか、一軒の家は街並みに溶け込むようにつくりたいと思います。また、一軒の家から町が美しくなるようにつくりたいと望んでいます。

  5. 5.素材が人に馴染む家

    どんなに大きな建物も、最後は人の手によって仕上がります。自然素材を見えない部分まで手間をかけて仕上げることによって、素材が人に馴染んできます。手仕事の痕跡が、あたたかな空間をつくるのです。

    手仕事には、気持ちがこもります。時間の経過で古びても味わいが深まるのです。

  6. 6.深呼吸がしたくなる家

    自然素材で囲まれた空間は、空気がきれいです。木や土の素材が湿気や温度を調整してくれるからです。心地よさは自然素材に囲まれたときに感じることができます。なので、自分の時間、家族との時間をおおらかに過ごせるのではないでしょうか。そのためにも、昔から日本で使われてきた木や土をたっぷりと使った家が良いと思います。

  7. 7.自然に逆らわない気韻生動(きいんせいどう)の暮らし

    樹木の枝はのびのびと空に伸びるように

    魚は水の中をスイスイと泳ぐように

    と中国の画論は教えてくれます。

    人も地球も自然のままに暮らすことができるように、住まいのつくりも自然のままに、素直に暮らせる住まいを提案したいと考えています。

  8. 8.人が家を創り、家が人を創る

    家は人を創るといいます。本物の素材に囲まれて豊かな空間で育った子どもたちは心豊かな生涯を送ることができるでしょう。生まれ育った人への暮らしが人生に良い影響をもたらせられ、毎日が楽しく暮らせる住まいをつくりたいと考えています。

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命を守る木組みの家へのこだわり

いつか来るだろうといわれている巨大地震。家をつくる前に考えるのは、まず家族の安全ではないでしょうか。松井事務所では、巨大地震にも耐え、命を守ることを一番に考えた家づくりを目指しています。

それには、自然の猛威に逆らわない、粘り強くて崩壊しない「木組みの家」が最適であると考えています。

木組の家は、地震国日本で生まれたしなやかで丈夫な架構です。木と木を組むことで、木の特性である、めり込みと摩擦によって力を逃す骨組みをつくります。

柱と柱を横つなぐ「貫」と「足固め」は、倒壊しにくく丈夫な骨組をつくるばかりでなく、大きく変形しても元に戻る「復元力」を持っています。

さらに、組んで外してまた組めるので、再生可能な仕組みを持ち、長く使える長寿命の家をつくります。

木組の家は、百年以上生き続ける、古民家に学んだ家づくりです。伝統の知恵と工夫を生かした、長寿命で耐久性の高い木組の家は、家族の命を守り、家の資産価値を高めます。

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温熱環境へのこだわり

むかしから日本の家は、夏向きがよいと言われます。松井事務所の設計では、民家に学んだパッシブな工夫を取り入れ、風通しよく、熱排出の通り道を上手につくります。

「越し屋根」や窓から風が通る仕組みをつくり、暑さを感じなくし、冬に向けては、断熱性能を確保して、寒さを感じない家づくりです。

無垢の木や漆喰にこだわるのは、調温・調湿に優れた素材だからです。夏でもスッと汗が引き、冬はしっとりと身体を守ってくれます。設備に頼り過ぎず、外断熱を施しエアコン一台を床下に工夫することで、一階も二階も快適に暮らすことのできる、「燃費の良い家」をつくります。つまり、夏涼しく冬温かい家の実践です。

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生まれも育ちも分かる無垢木へのこだわり

松井事務所では、構造材に一本一本育った場所や樹齢、伐採日、製材日、出荷日のわかる「生まれも育ちも分かる木」を使います。トレーサビリティという履歴の分かる木です。倒したばかりの木をバーコード管理し、乾燥から製材、最終の出荷まで履歴を辿ることができます。

乾燥は天然乾燥。時間が経過しても色つやの良さを保つことができます。無垢の木の魅力を発揮することができる乾燥方法です。

無垢の木は、その質感や生命感が、人にとって親和性を感じる最もなじみのある素材です。調温・調湿作用も見逃せません。

住まい手の方とご一緒に山へ出かけて、植林や伐採の体験をしていただくこともあります。木は伐った後も植えて育てれば、将来も使い続けることのできる無限の資源です。生産者との「顔の見える関係」を大切にし、履歴のわかる木を使うことで、山を守る植林が可能になります。

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