プロジェクトレポート
2018年05月22日 Tue
2018年05月22日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 八王子の古民家再生
日本の家のルーツをたどる「古民家再生ゼミ」が始まりました。
初日は、「八王子の古民家再生」の現場を訪ねました。
受講生は全国から集まりました。南は熊本、徳島、高山、山梨などです。
自己紹介のあと、東京でも珍しい茅葺き民家の骨組みを見ることが出来て、受講生一同、興味津々でした。
これから5回のゼミで「むかしに学んで、いまに伝え、みらいを創る」日本の家づくりを学びます。
2018年05月02日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 漢方の本陣
「漢方の本陣」の建て起こしが終わりました。
長年の傾きが、最大9センチだった柱が、ほぼ真っすぐに直りました。
これから足固め、板壁で耐震補強して、温熱向上の工夫を始めます。
古民家に最大の欠点である寒さの克服に向けて、空気のコントロールを仕掛けます。
滋賀県の夏見工務店さんのお力を借りて、いよいよ日本でも珍しい古民家の
耐震改修+温熱改修が始まります。
乞うご期待!
2018年05月02日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 八王子の古民家再生
都内では珍しい、茅葺き農家の再生を依頼され、4年掛かってようやく工事に入りました。
解体後の、美しい架構が見える工事の途中で、見学会を開催しました。
古民家には、日本の木造住宅のルーツがあります。
太くて丈夫な、大黒柱や梁の軸組部分と、屋根の架構の違いを見るにはちょうどよい時期です。
桁や梁の木組の軸部は大工仕事で、丸太の扠首など縄で縛り付けた屋根は、屋根職人の仕事です。
あまり知られていないことですが、このような伝統の木組は台風や地震の力を、揺れることで逃がす仕組みでできています。
減衰設計といいます。超高層ビルと同じ考え方です。
それに比べて、在来工法は全く別の仕組みです。日本の家の構法は、明治の西欧化ですっかり形を変えてしまったのです。
現代の一般住宅はすでに日本の伝統の建物ではありません。和洋折衷です。
伝統の民家に比べると固く金物で縛って、自然に対抗する考え方の強度設計です。
今回は、日本の家のルーツを古民家にたどり、架構に学ぶことが目的です。
木組ゼミの受講生や、建主さんや、日大の学生さんも見えて盛況でした。
これを機会に、少しでも古民家の魅力に触れていただけれたなら幸いです。
いい時期にまた、見学会をやります。乞うご期待!
2018年 / 5月