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2014年03月27日 Thu

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内閣官房地域活性化統合事務局「地域活性化伝導師」に登録されました

地域活性化伝導師について 内閣官房地域活性化統合事務局・内閣府地域活性化推進室による、26年度「地域活性化伝導師」の更新が行われ、今年も引き続き「地域活性化伝導師」として登録されました。

「地域活性化伝道師」派遣制度とは、地域における活性化の取組を具体的・実質的なものへ後押しするため、省庁等が連携し、職員が積極的に地域に出向くとともに、専門家(地域活性化伝道師)を積極的に派遣するものです。

 

 

松井は「地域産業・イノベーション・農商工連携」という分野の専門家として登録されています。

■「地域活性化伝道師について」内閣官房地域活性化統合事務局 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/siryou/pdf/about_dendoshi.pdf

■首相官邸HP「地域産業・イノベーション・農商工連携」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/genki/090707/sangyou.html

2014年03月20日 Thu

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「佐倉の平屋」が始まります

木組みの家「佐倉の平屋」模型1:100 木組みの家「佐倉の平屋」模型1:100俯瞰

「佐倉の平屋」がはじまります。

城下町として栄え、武家屋敷の残る佐倉の町に、木組みの平屋が建ちます。

若いご夫婦と小さなお子さん2人がお住まいになります。
庭を楽しみ、冬はいつでも陽だまりができる、明るくて大らかな家です。
省エネ等級4も取得予定です。エアコン1台で全室を空調する工夫を採用しました。
現在実施設計中です。ご期待ください。

2014年03月17日 Mon

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公開フォラム・伝統的木造住宅と省エネルギー

先日の日曜に、伝統的木造住宅と省エネルギーというテーマで、公開フォラムが開かれた。建築士会、建築学会、木の建築フォラムなど5団体の主催による公開討論会は、参加者370名という満員御礼の盛会であった。

多くの実務者が参加した、今回の公開フォラムの契機となったのは、2020年に義務化される省エネルギー法によって、伝統的な木造住宅の建設に支障をきたすのではないか、という危惧からである。

本来、日本の家の壁は真壁という柱や梁の見える構造である。真壁は、土でできているうえに薄いことが特徴である。

真壁に、今回の省エネルギー法の性能を満たす断熱材を、挿入ことができるのか。もしくは、断熱材を挿入するために外壁を厚くするによって、日本の家らしさが失われるのではないか。ということが参加者の関心事であった。

エネルギー問題は、世界の要求であり、地球環境保全の手段として待ったなしの重要事項である。いまや、低炭素化社会を目指す省エネルギーは、建築界にに限らずモノづくりの関係者の目標でもある。

伝統木造とはいえこの事態を避けることはできない。この機会に伝統木造が特別扱いを受けることは、かえって衰退につながる。むしろ、伝統は常に新しい時代を包括しながら、前に進むべきであろう。

わたしも、伝統的な木組みの家を実践しながら、外皮の性能を上げることは可能だと考え、日々の設計でも努力をしている。常に、伝統は進化すべきと考える一人である。

しかしながら、内外真壁ができなくなると困る建物もあると思う。茶室や数寄屋建築である。ここでは土壁の熱伝導率が良いことが熱を逃がすことにつながり、問題となるのだが、蓄熱性能や吸放湿性能は高い。とはいえ数値に現れる熱量としては低い。

また、外皮計算は気密を前提としているために、真壁の実現性が薄れると思う。さらに、自然素材の採用が伝統的な木造住宅の重要な要素であるとすると、呼吸する素材が主体であり、ますます気密は不可能になる。

ここで、壁の性能を高める新しい自然素材による製品の開発ということも考えられるが、あと6年というタイムスケジュールの中でどれほどの期待ができるであろうか?

今回の省エネルギー法改正の性急な義務化には疑問が残るし、性能のハードルの高さにも疑問が残る。特別扱いはないにしても、伝統素材や構法に根差した制度であって、はじめて実現性も出てくる。

このままの工程と性能規定では、外皮性能確保のために大切な構造がないがしろにされる恐れがある。真壁づくりの日本の家が、外皮のために丈夫な木組みが骨抜きにされ、災害に弱くなっては困るのである。

ここからが知恵の絞りどころである。骨と皮を両立させながら伝統がさらに進化するために努力を続けたい。むしろ、この機会をとらえて、未来につなぐ伝統構法の再構築を実践したい。

 

2014年03月11日 Tue

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3.11に本格的な復興を願う

東日本大震災からの3年が、長く感じる。多くの命を奪った津波も憎いが、原発事故は余計だった。

ふるさとを奪われた人たちの気持ちを思うと、本当につらい。震災後すぐに、何とかしたい気持から、復興のために高齢者共同住宅の設計をお手伝いしたが、入札不調に終わった。

一年間の設計期間のうちに現地の工事費の高騰で、金額の折り合いがつかなかった。その当時も、多くの(400件)入札が不調に終わったと聞いていたが、わたしたちの設計もその一つとなった。折り合いのつかない見積書を前に、復興は善意だけでは気持ちが届かないことが分かった。

最近の報道で、今も不調工事が多いことを知って、怒りを感じる。被災した人々や町から、利益を得ようとする行為は、建設に携わるものとして恥ずかしい。建設業界の体質がおかしいと思う。国の施策として、対処できないのか?そのような行為を許していいものなのだろうか?

善意の寄付金や税金の使い道は、そのような業者にわたることのないように、被災地の地元はもとより全ての人々に納得できるような制度が必要なのではないか。

このままでは、高台にできる新しい町が、かつてのような東北独特の重厚な町並みが再現できるとは思えない。東北各地で、復興に努力されている関係者の皆さんに敬意を表しながらも、本来の家づくりや景観づくりの実践を、官民の双方にお願いしたい。

 

 

2014年03月11日 Tue

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「山口の木でやまぐちの家を建てる」

140314yamaguchi2140314yamaguchi山口県で、林野庁25年度「地域住宅づくり支援事業」成果発表【山口の木でやまぐちの家を建てる】の基調講演を行うことになりました。

山口大学大学院教授の内田文雄先生と、山とつながる地産地消の家づくりについて語ります。

お近くの方はぜひお越しください。

日時:3月14日(金)14:00~17:00
場所:山口市民会館 小ホール
定員:80名(先着受付順)
主催:やまぐち木の家ネットワーク事務局 株式会社トピア
お問い合わせ先:083-928-5566(担当:山本・小松・西村)

申込書はこちらからどうぞ。

2014年03月11日 Tue

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家の中に流れる「風」がとてもやわらかいんです。

M様 検見川の家 / 千葉県

 

●居住歴 6年   ●家族構成 夫(60代)・妻(60代)

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Q. 家づくりのきっかけは何でしたか?

 もともと木が好きなんです。木工や打ち刃物、日本建築が好きで、自分で道具を一式そろえて、家具や木の小物などを作っていました。ある時、とある古民家を取り壊すという話を聞いて、素晴らしい松材の柱を手に入れたことがありました。いま思えば、その頃から少しずつ、終の棲家としての家を建て替えようと思い始めた気がします。いろいろと調べながら心の準備をしてきました。家づくりを真剣に考え始めたのは、仕事を退職する時期ですね。

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Q. 松井事務所を知ったきっかけは何でしたか?

 以前から木が大好きでしたので、最初から、ごく自然に、建て替えるなら「木組みの家」にしようと思っていました。そのため、木組みの家を設計できる建築家を調べては、いろいろな方に会いに行きました。そのなかで松井さんのことを知り、飛び込みで事務所にお伺いしたのが始まりです。

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Q. 松井事務所に決めた理由を教えて下さい。

 木について、木組みの家について、職人さんについてどう考えているのかを松井さんに尋ねた時に、その人柄に惹かれました。後から松井さんには「あの時の質問はいじわるだったよ!」と言われますが、「この設計士さんならおまかせできる」と思いました。それで、お願いすることに決めました。今でも年に一度は、松井さんと我が家で一緒にお酒を呑むんですよ。とても楽しいひとときです。

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Q. 松井事務所の家づくりを間近に見てどんな感想をお持ちですか?印象に残っていることはありますか?

 松井さん、棟梁をはじめとした職人の皆さま、そして私。みんなが「本当にいい家をつくりたい」という強い思いを持ち、それぞれの立場で自分の考えや思いをはっきりと、後くされなく言い合いました。時には良い意味で戦いながら、家をつくりあげたような気がしています。松井さんも「ここまで、がっつりと木を組ませてもらえる家づくりはなかなかありません」と仰っていました。それだけ、それぞれが大変な思いをしながら家づくりに関わったのだと思います。松井さんや職人さんは、仕事のやりがいがあっただろうと思いますよ!私は非常に面白かったです。

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Q. 実際に住んでからの感想はいかがですか。

 この素晴らしさは、実際に生活をしてみないと分からないと思います。そのため、言葉ではうまく言えないのですが…。なんと言いましょうか、家の中に流れる「風」がとてもやわらかいんです。春夏秋冬、四季折々の季節の良さを運んでくれるようなやわらかさです。この家に住んで6年目ですが、今でも木の香りが「風」にのってふんわり漂っています。そして、いつも空気が澄んでいるように感じます。

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Q. 住むようになって、暮らしに変化はありましたか?

 今では、この家ではない生活は考えられません。家に入り込んでくる朝焼けの光、夕陽、どれもが本当に美しい。夕陽に照らされ反射した黄金色の木の美しさを眺め、「あぁ、今日も一日よかったな」と、しみじみと幸せを噛みしめます。そして、この家で目覚めることのできる幸せを、日々感じながら暮らしています。リビングは吹き抜けになっていますので、家の天井を見上げれば立派な木組みをいつでも眺めることもできます。これも幸せなことですね。

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Q. 友人や親戚など 周囲の反応はどうでしたか?

 我が家は4軒分の木材を使って木を組んだ「せがい造り」の家で、建方の時はとにかくすごい迫力でした。そのため、ご近所の方々が「何ができるんだろう」と、頻繁に見に来て下さいましたね。家が完成した後は、いろいろな友人知人がよく遊びに来て下さるようになりました。面白いことに、皆さんそれぞれに、ご自分のお気に入りの場所というのがあるようです。ある方はキッチンカウンター、ある方はリビング、ある方は工房で、めいめいがくつろいでいかれます。私たちもなんだか嬉しいですよ。娘もこの家が大好きで、早く住み継ぎたいと言っています。

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Q. これから木組みの家をつくろうとしている人へのアドバイスを教えて下さい。

 本物の家が持つ様々な力には、本当にすごいものがあると実感しています。この木組みの家に住む機会があれば、誰もが自然と「楽しみながら目一杯しっかりと生きていこう」と思えるようになるでしょう。これは、決して大げさではありません。毎日の充実感が、まるで違います。本物の家とは、それくらい良いものです。家づくりを思い立ったなら、予算はもちろん大切ですが、まずは「本物の家に住みたい」という思いを持ち、その実現にむけて一つ一つ進んでいくといいですよ。そうすれば、私のように良い縁と良い家に必ず巡り会えると思います。もちろん、私は松井チームがつくる木組みの家をおすすめします。

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2014年03月10日 Mon

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「吉祥寺の家3」木漏れ日をつくる格子

木組みの家「吉祥寺の家3」木漏れ日をつくる格子

外壁の左官も終わりました

2階に格子がつきました。「吉祥寺の家3」の大きな見どころのひとつです。 ランダムに並んだ格子が、室内に木漏れ日をつくります。 この後、木製サッシが入り、いよいよ完成です。

完成内覧会を4/12(土)10:00-15:00に開催させていただける運びとなりました。
本日より受付を開始致します。お問い合わせフォームからお申込み下さい。
詳細なご案内は、当HPにて追ってお知らせ致します。
みなさまのお越しをお待ちしております。

 

木組みの家「吉祥寺の家3」木漏れ日をつくる格子

ランダム格子が木漏れ日をつくります