2013年03月29日 Fri

「造り手net」で木組みの家について講演をしました

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造り手netの様子25日に横浜で行われた「造り手net」で講演をしてきました。
【今なぜ木組みのなのか?】と題して、木組みの家とは何か、木組みの家の現状、木組みの家の目指すものを、スライドをまじえてお話しました。
「高円寺の家」を例に「木組みの準耐火建築」というお話もさせていただきました。

2013年03月27日 Wed

「所沢の家2」お住まい見学会は盛況でした

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木組みの家「所沢の家2」お住まいの見学会の様子1

木組みの家「所沢の家2」お住まいの見学会の様子2

「所沢の家2」のお住まいの見学会は盛況でした。 お子さんがたくさんお見えになり、無垢の木の感触や吹抜からの眺めを楽しんでいただけました。 ご協力いただいた建主さんに、改めて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

次回のお住まい見学会はゴールデンウィークの5月5日(日)と5月6日(月、振替休日)に 「高円寺の家」で開催されます。 詳細は後日、当サイトで掲載いたします。木組みの家の暮らしをぜひ体感されてください。

2013年03月22日 Fri

「木組のデザイン」ゼミナール温熱講座について

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「木組のデザイン」ゼミナール第9期卒業生

 

木組みの家づくりをマスターしたい全国の実務者の方に向けた「木組のデザイン」ゼミナールでは、2013年度の受講生を募集中です。

今年は改正省エネ法に対応した温熱講座を設けました。
講師には、岐阜県立森林文化アカデミー講師の辻充孝先生お招きしています。
受講生限定で「省エネ法に対応したエクセルの計算サポートプログラム」を差し上げます。

定員まであと6名です。お申込みをお待ちしております。

5回連続講義のスケジュールは以下のとおりです。

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2013年度「木組のデザイン」ゼミナール実践コーススケジュール

5月11日(土) 講師:辻充孝先生
【温熱講座第1回】熱貫流率U値をマスター
性能評価の整理整頓
外皮平均熱貫流率UA値の手計算実習
熱損失係数Q値のおさらい 断熱と健康

 

6月8日(土) 講師:辻充孝先生 
【温熱講座第2回】日射取得率η値と結露計算をマスター
外皮平均日射取得率ηA値の手計算実習 
外皮性能の演習課題 気密性能の効果 
結露の知識と危険度判定の手計算実習

 

7月13日(土) 講師:辻充孝先生
【温熱講座第3回】一次エネルギー計算をマスター
環境家計簿を用いた実績データの把握
エネルギーを考慮した設計事例紹介 
一次エネルギー消費量算定プログラム
実践に活かすエネルギー計算

 

 11月9日(土)講師:樫原健一先生
【限界耐力設計法講座】
伝統構法のための限界耐力設計法

 

12月7日(土) 講師:滝口泰弘先生 
【GoogleSketchUp講座】 
実務で使えるSketchUp入門講座

 

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お申込書はこちらになります。みなさまのご参加をお待ちしております。

2013年03月19日 Tue

第10期「木組のデザイン」ゼミナール満員御礼

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2013「木組のデザイン」ゼミナール

2013年度 第10期「木組のデザインゼミナール」受講生を募集します
丈夫で快適な、燃費の良い木組の家づくりを身につけたい方に

いま、日本の家づくりは大きな節目を迎えています。戦後68年つづいた簡便な在来軸組住宅の時代から、丈夫で長寿命の架構を持つ省エネルギー住宅へ変わろうとしています。 そこで見直されてくるのが、日本の気候風土に合った伝統の木組です。さらに、省エネルギー基準をクリアする性能の住宅を造るための手法です。

本講座では、伝統構法による日本の家づくりを、職人がこれまで培ってきた木を組む技術に学び、さらに美しい日本の風景を取り戻すために美術の習得を目指します。 今年度は、岐阜森林文化アカデミー講師・辻充孝先生による、木組の家の温熱環境と改正省エネ法への対応が身につく講座も準備いたしました。 架構を知りつくした「き」組による、快適で燃費の良い木組の家づくりを身につけませんか?

対象は、木組の家づくりを学びたい設計者および施工者です。 本講座の特色は、美しいデザインと耐震的な構造のバランスの取れた木組を学べる点にあります。 美術大学出身のメンバーが美術講座を、国土交通省による伝統構法の見直し委員会に参画する「木造住宅【私家版】仕様書」執筆メンバーが木組講座を指導します。 美術と技術の二方向から美しい木組の架構と温熱環境の構築の手法を学びます。 知識だけでなく、実際に手を動かしてデッサンや軸組模型をつくることで、しっかりと実践力を身に着けることができます。

ワークショップ「き」組の家づくりが「平成20年度 長期優良住宅先導的モデル事業」の採択を受けたことを契機に、全コースとも「長期優良住宅」に対応するプログラム構成となっています。 講座は「入門コース」と「上級コース」と「実践コース」の3講座制です。 実際の建物の架構を実践するコースも、サポート体制として用意しました。受講生による実践事例も増えています。

わたしたちは、伝統的な大工技術と国土保全につながる木材の循環の仕組みから、省エネルギーにつながる日本の家づくりを考えます。 日本の優れた木組の仕組みを、みなさんと共に未来へつなげていきたいと思います。 全国の皆様のご参加をお待ちしております。

ワークショップ「き」組 代表理事 松井郁夫

 

(おかげさまで今年度の木組ゼミは満員となりました。
実践コース「温熱講座」は来年度も予定しています。
受講生募集は来年1月頃から開始致します。ぜひお申込みください。)

 

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◆2013年度 「木組のデザイン」ゼミナール受講生募集要項

■ 入門コース: 美術講座と木組の理念
■ 上級コース: 私家版メンバーによる木組講座
■ 実践コース: 現場研修、温熱講座、より実践的な木組講座

■ 開講日:4月~8月、9月~1月 基本的に月1回 (入門・上級コースは日曜日、実践コースは土曜日)
※実践コースの木組の家の見学会は、現場の進行状況により日程が変更される可能性がございます。あらかじめご了承ください

■ 時間:10:00~17:00 全5回(詳細は別紙スケジュールを参照)
一泊研修(植林ツアーまたは伐採ツアー、自力建設補助+スケッチ旅行:費用別途) 詳細後日

■ 費用:入門コース・上級コース 受講料8万円(1講座1万6千円×5回)+入学金1万5千円(お申込み時)
実践コース 受講料5万円

■ 場所:一般社団法人ワークショップ「き」組事務局内(東京都中野区江原町1-46-12-102)
※受講生多数の場合は会場を変更することがありますのであらかじめご了承ください。

■ 講師: 美術講座:松井郁夫、松井奈穂、松井匠
木組講座:現場講座:私家版研究会メンバー・松井郁夫、宮越喜彦、小林一元 温熱講座:辻充孝(岐阜森林文化アカデミー講師)

■ 講座内容

120611dessan 美術講座 「美術を身につける」 家づくりにかかわる基礎的な美術の実技を行い、プロポーションや色彩感覚を養う。 デザインの基本となるスケッチや色面構成、立体造形を学ぶ。

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木組講座 「木組を学ぶ」 初めて木の家を学ぶ人や改めて木組の家を学びたい人のための、実習。 木組の家づくりにかかわる、実施構造図から模型までの木組を学ぶ。 私家版研究会メンバーによる課題と講評。

木組ゼミ実践コース最終日

実践講座
「温熱講座」   省エネルギー法改正に基づく温熱対応の手法を学ぶ。
「現場研修」   実務に役立つ詳細設計や監理を、現場の実際を見て学ぶ。
「実践木組講座」 木組の積算や申請業務などを学び、実務に即活用できる木組の講座。

実際に計画中の建物を私家版メンバーが添削する「スペシャルプログラム」(別途料金)も用意しました。 今すぐ建てる家を木組でつくりたいとお考えの実務者にオススメです。

10年目を迎え、温熱講座が加わったことで、これまでで最も充実した内容となっています。 全国から奮ってのご参加をお待ちしております。

(おかげさまで今年度の木組ゼミは満員となりました。
実践コース「温熱講座」は来年度も予定しています。
受講生募集は来年1月頃から開始致します。ぜひお申込みください。)

■ 申し込み: 所定の申し込み用紙に必要事項を 手書きで 記入の上、下記に郵送する。
〒165-0023 東京都中野区江原町1-46-12-203 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局 「木組のデザイン」ゼミナール 係

■ 問い合わせ: 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局 (松井郁夫建築設計事務所内)
TEL 03-3951-0703  FAX 03-5996-1370  
E-MAIL info@kigumi.jp

2013年03月19日 Tue

追悼:写真家・二川幸夫氏

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日本の民家

「日本の民家1955年展」開催期間中に、撮影者二川幸夫氏が他界されました。3月5日80歳でした。

二川氏の建築写真の原点ともいわれる展覧会の会期中のことだけに、一層、印象深く感じます。ご冥福をお祈りいたします。

だれも民家に見向きもしなかった時代に、全国を奔走し、わたしたちに美しい日本の民家の存在を知らしめた功績は大きいと思います。

展覧会場で気づくのは、美しい日本の風景に溶け込む民家を見るにつけ、本来日本の家づくりは、民家から学ぶべきであったということです。

この展覧会を見て、失われゆく民家などと、感傷にひたるよりも、家づくりを目指すわたしたちが忘れてはならないのは、日本の家づくりは日本の民家から考える、ということではないでしょうか。

これまで日本の家づくりが民家に学ぶことなく、伝統構法の設計法が、確立されてこなかったことを反省すべきだと思います。

伝統構法の知恵は民家の中にあります。伝統民家はこれからも継承してゆく構法でなければならないのです。なぜならば、日本の文化を継承することは日本人にしかできないからです。

1955年から58年、まだまだ美しい民家は残っています。この財産を守り、さらにみらいに向けて新しい民家をつくりだすことを肝に銘じたいと思います。

展示会は3月24日まで、パナソニック汐留ミュージアムにて

(写真は、古書店で買った二川幸夫氏撮影・日本の民家全10冊)

2013年03月18日 Mon

「所沢の家2」お住まい見学会

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木組みの家「所沢の家2」お住まい見学会

 

 

埼玉県「所沢の家2」お住まい見学会
3月23日(土)13:00~17:00
(盛況のうちに閉会致しました。ご来場のみなさまに改めて御礼申し上げます)

「所沢の家2」のお庭が完成し、建主さんのご厚意により、お住まいのご様子を見学させていただけることとなりました。
「所沢の家2」は明るくて広がりある空間です。建主さんは出掛けるときに「照明を消し忘れたかな?」と思うそうです。
帰ってくると、木の香りがして気持ちがいいとおっしゃっています。
自然素材の呼吸する木組です。快適な温熱環境は、木と漆喰が調湿・調温しているからでしょう。
お住まい見学会は、木組みの家の暮らしをご覧になれる貴重な機会です。
ぜひこの機会にお越しください。みなさまのお申し込みをお待ちしております。

 

お申込み先
一般社団法人ワークショップ「き」組事務局
電話:03-3951-0703 メール:info@kigumi.jp

 

※お申込みの方に、地図をお送りします。
※お申込み、お問い合わせは「ワークショップ「き」組:お問い合わせフォーム」からも受付しております。
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

2013年03月06日 Wed

「所沢の家2」お住まい見学会のお知らせ

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木組みの家「所沢の家2」お住まい見学会

 

 

埼玉県「所沢の家2」お住まい見学会
3月23日(土)13:00~17:00

(印刷用PDFはこちらです)

「所沢の家2」のお庭が完成し、建主さんのご厚意により、お住まいのご様子を見学させていただけることとなりました。
「所沢の家2」は明るくて広がりある空間です。建主さんは出掛けるときに「照明を消し忘れたかな?」と思うそうです。
帰ってくると、木の香りがして気持ちがいいとおっしゃっています。
快適な温熱環境は、木と漆喰が調湿・調温しているからでしょう。
お住まい見学会は、木組みの家の暮らしをご覧になれる貴重な機会です。
ぜひこの機会にお越しください。みなさまのお申し込みをお待ちしております。

 

お申込み先
一般社団法人ワークショップ「き」組事務局
電話:03-3951-0703 メール:info@kigumi.jp

 

※お申込みの方に、地図をお送りします。
※お申込み、お問い合わせは「ワークショップ「き」組:お問い合わせフォーム」からも受付しております。
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

2013年03月04日 Mon

「南房総の民家再生」限界耐力計算で耐震診断

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「南房総の民家再生」限界耐力計算

「限界耐力計算」軸組図

古民家再生「南房総の民家再生」耐震診断小壁

小壁も地震に有効です

「南房総の民家再生」は築106年の古民家で、石の上に置いただけの建物です。足元が、通常の基礎コンクリートではなく石場置きの場合は、現在よく使われている耐力壁などの構造解析では正確に判断できないため、耐震診断に「限界耐力計算」を採用しました。

「限界耐力計算」は、耐力要素として、壁の中の貫や足固め、差し鴨居などの横材のめり込みや摩擦、開口部の上下にある小壁なども算入する詳細な構造計算法で、古民家再生には最も適しています。

今回は「限界耐力計算」に詳しい滋賀県の川端眞さんに依頼し、耐震診断を行っていただきました。
結果は「極めて稀に発生する大きな地震でも倒壊しない」というものでした。現地の地盤や建物の架構のバランスが良く、土壁と貫が地震に対して揺れながら力を減衰するということで有効なのです。
この家が、むかしからの大工職人の知恵で、大地震から命を守る家であったことに改めて感心しました。

わたしたちは、これからも足元の固定されていない古民家の再生のお手伝いをしたいと思います。さらに、耐震改修とともにエコ改修を行い温熱環境の向上も図ります。見積もりも上がって、いよいよ工事が始まります。ご期待ください。

2013年 / 3月-->